[]萌え…?

 どっかの新聞の何やかんやでTwitterでちょろっと書いて、もうちょっと書いときたいかなと思ったけど、分量的に書けない感じだったのでここに書きます。

 「萌え」とは何か。世間一般の定義としては…定義は無いようです。
 現在多く使われているような語彙としての「萌え」は、誰が何時何処で言いだしたのか、どう確立したのかについてそもそも、諸説あるようなないような感じで。

 じゃあ「萌え」とは何でもないですね、とは言葉を使っている人が多数いる以上言い難いわけですが、でもそう言ってもいいのかもしれない、というのが自分の考えです。


 自分の考えでは、「萌え」という言葉は、『その言葉の指すところを明確にしないことにより、実際には異なる感覚・感性・感情を一纏めにすることによって擬似的に感覚を共有し、集団内の連帯感を高めるための合言葉または掛け声』です。
 他の言葉で言えば、使用者は違いますが「マジヤバイ」とか「マジウケル」とか、「いけてる/いけてない」、「信じらんなーい」「翔んでる」「ナウい」…といったものと同じ用法のものである、と。

 こういう言葉を使えば、「細かい意見をお互い確認することを回避し摩擦を避けることができる」「本当は感覚・感性・感情を共有していないかもしれない現実から目を背けて、共有しているポーズをとってその場を楽しむことができる」等の効用を得ることができます。
 そういった言葉を使う事の是非については…まぁ楽しいのは誰だって楽しいのがいいんだから、是でいいんですけど、使い方間違ったら非常に楽しくない事態を引き起こすから、そういった性質のことだと分かった上で使ってほしいなぁ、と。
 …自分の仮定が合っているとすればの話ですが、思います。



 以上前提に、そんな中で「この娘はなぜイマイチ萌えないのか」という問題が出されたとして。

 「萌え」というものがそういうものであるとすれば、「絵の出来について」という方向性で話を進めてしまうのは、どのポイントを押さえたとしても、違うんじゃないの?と思います。
 だって、デザインやバランス、線の善し悪しを言うのって、「細かい意見をお互い確認することを回避し摩擦を避け」って方向性と、逆だし。

 で、自分が出した回答の一つはまず「とっかかりがない」ということ。手に何か持たせるなり、頭に何か乗せてもいいけど、要素を足さないとあまりに何もない状態なので、「その場を楽しむ」という状態に入りにくい。別の要素に目を逸らせば、細かいことは結構どうでもよくなってくるはず、ってのも良い方向に向かうはずなので。
 でも、じゃあ具体的に何を?ってことはわかんないんですが。みんなが楽しんであれこれやってるうちに勝手に出てくるような物の方が良いはず。多分。

 三つ挙げなさいだっけ。二つ目。「何かストーリー付けてやれ」ってのはどうか。妄想しやすいので「その場を楽しむ」状態に入りやすい。今は「イマイチ萌えない」というストーリーがついたから、何か歯車が既に回り始めてる感じもするけど。

 あと一つ…うーん…「その場を楽しむ」ための「環境を整備し、場にいる人達に大幅に任せる」というのはどうか。でもこれも既に二次創作許可とか、何かアレな設定画公開されたりとか、既に歯車が回り始めてる感じがする。


 あれ?意外と何かこれ、計算高く仕込まれてる気がしてきた。問題文からはそんな感じ受けなかったんだけど。
 自分の考えだと、良い「とっかかり」が遊んでる人達の中から出てきた時点で、イマイチとかいわず大成功に行きつくんじゃないか。「萌え」的なものとして。元絵がどうだとか全然関係なく。そういう何かが出てくるのかどうかは、知らんけど。新聞社側がよっぽど下手な手を打って介入して、潰すようなことがなければ、あるいは。


 って予測が当たったら、自分の考えも合ってるってことになるんだろうか。合ってたら嬉しい気もするけど、外からこんなこと書いてたって、せっかくなのに楽しくはないなぁ…別にいいけど。